[5] 植毛装置が原因の植毛不良

 1.パイルの循環量が少なくなると植毛が薄くなる。

 2.高電圧用電極にパイルが付着し漏電している。

 当社のBLOW型植毛装置は植毛室が非常にシンプルで簡単に清掃が出来るような構造になっております。また、外部から植毛室内部を監視できます。


[6] 冬になると植毛が悪くなる問題

 1.パイルによる植毛不良で述べたとおり冬季にはパイルが乾燥し植毛状態が悪くなります。

 2.なぜ、冬季には湿度が下がるのでしょうか。自然現象または人為的(暖房・機械の発熱)に空気が暖められると空気の体積が膨張し相対湿度が下がってしまいます。

 3.当社の加湿装置は[PAT.108419]上記の現象を逆に利用し、植毛室より10〜15℃高い温度を作り(空気を膨張させる)そこに加湿します。そして植毛室に送り込まれ植毛室内で温度が下げられる為に 空気が縮小し相対湿度が上がります。

 上記のシステムによりパイルを再生しながら使用していると同じことになり、パイル交換の必要は全くありません。
乾燥炉 栄進空調
 植毛不良の原因と対策

[1] パイルが原因で発生する植毛不良

 1.パイルが乾燥するとプラス極で帯電した静電気が放電しなくなりパイル同士が連なって飛翔しなくなり植毛状態が悪くなります。

 2.当社の植毛装置は自社開発の加湿器と特殊な加湿方法[PAT.108419]で加湿しておりこのような現象は生じません。


[2] 接着剤が原因で発生する植毛不良

 1.接着剤の塗布状態が薄い場合は植毛状態が悪くなります。反対に厚すぎるとパイルが沈んでしまいます。

 2.接着剤の希釈状態が薄い場合には植毛状態が悪くなります。

 3.植毛のはがれ、強度、脱毛等植毛性能については植毛装置とは関係ありませんので接着剤メーカーと検討して下さい。


[3] 被植毛物が原因で発生する植毛不良

 1.静電植毛は静電気の作用によりパイルを飛翔させて植毛させていますので形状により植毛状態が悪くなる場合があります。

 2.マイナス極が被植毛物の近くに(5〜7mm)ある場合はマイナス極にパイルが飛翔し植毛状態が悪くなります。

 3.被植毛物の突起部分の近くまたは陰になる部分は植毛状態が悪くなるのでこのような場合は姿勢を調整するとよい。